
覗く猫達。
2歳になる黒美とチロルは常に、半年前に我が家に来た保護猫、黒絵のいる部屋を覗いている。
この2匹はおととしの6月と7月に、まだ仔猫だった頃に保護された猫達で、年も近いせいか、しばしばつるんで暴れたり悪さをしたりしているが、しかし普段は実の姉妹のような仲良しニャンズだ。
黒美は親猫から置いていかれた屋根の上で、チロルは小雨の降りしきる車の下で保護された。
共に辛い過去を背負っているせいか、この2匹が一緒になると、とにかく手強い。
さてこの猫達、新入り猫の黒絵がどうしても気に食わないらしく、しょっちゅう黒絵のいる部屋の様子を伺っている。それはまさにストーカーのようだ。
そしてもうひとつ、とにかくこの部屋が気に入っていて入りたい、というのもその原因であるらしい。なにしろ、朝陽の当たる窓辺があるのは、黒絵のいる部屋だけだから。
おい、保護猫達よ、お前達が仲良くしてくれたら何の問題も起きないものを。
毎朝毎朝、黒絵のいる部屋の襖を無理矢理こじ開けて、黒絵の寝込みを襲うのはもうやめにしないか?
いつになったら、仲良くなれるのか?
同じ保護猫同士じゃないか?
・・・という切実な飼い主の願いでした!
出会いの経路 | 捨て犬・捨て猫を保護 |
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投稿日 | 2017年07月28日 |
応募部門 | いのちつないだニャンコ |
作品ID | 6517 |
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