
生きる喜びを感じて
ハナの飼い主のお婆さんはとてもいい人だったが、自慢の愛犬の扱いが虐待同然だったと知ったのは、保護施設送りの前日に引き取りに行った時だった。窓もなく昼も暗いゴミだらけの土間に、4年間も繋ぎっぱなし。肋骨が目視できるほど痩せ、少しの段差から飛んだだけでつんのめる程筋力が弱かった。先輩犬のナナが温かく迎え入れてくれ、すぐに我が家になじむことができた。毎日の充分な栄養と運動と日光、そして愛情のおかげで、見違える程たくましく明るくなった。せっかく生まれてきた命。全身と五感で生きる喜びを感じて欲しい。
出会いの経路 | その他 |
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投稿日 | 2017年05月28日 |
応募部門 | いのちつないだワンコ |
作品ID | 3346 |
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